【講座レポート】新就活生集まれ!~今から考えておくべきこと~
【更新日】2010年06月25日
どうもこんにちは.Jr.です.
6月23日18:00~21:00に行われました
『新就活生集まれ!~今から考えておくべきこと~』
の様子をレポートいたします.
本イベントはUstreamにて配信させていただきました.
当日の様子は下記のURLにてご覧いただけます.
こちら
[twitterハッシュタグ→ #nw_wan]
【第一部】講演「内定請負人が語る九州の学生のための就活講座」
講師: 常見陽平 様
一橋大学商学部卒業後,株式会社リクルートを経て,
株式会社クオリティ・オブ・ライフ,チーフプランナーとして活躍しており,
「就活難民にならないための大学生活30のルール」をはじめ、
石渡嶺司氏との共著「就活のバカヤロー」そして「ヤバイ就活!」など
作家としても活躍中の人材コンサルタント,就職ジャーナリストです.
今回,学生向けの講演ということで
まず最初に常見様の学生時代のエピソードを紹介されました.
ハーバード大学で教えていた先生のゼミに所属し
ゼミが忙しくて授業に出れないほど頑張ったそうです.
またプロレス研究会というサークルにバカになって取り組み,
会報誌を発行し学内中に貼り出すなど
腹いっぱい学んで,腹いっぱい遊んだ学生時代だったそうです.
また常見様が大切にしていることとして以下の5点を挙げてました.
・Work Hard. Play Hard.
・楽しむことをサボらない
・自分の色にこだわる
・世の中変えるぞ、というテンション
・面白いアウトプット
講演の流れとしては
1.就活について
2.地方学生の強みと弱み
3.今,取り組むべきことは何か?
4.皆さんへのエール
と大きく分けて4つの内容でした.
以下,エッセンスを書きだそうと思います.
1.就活について
・社会人生活に向けて一歩踏み出す行為
・成長するキッカケ
企業の社長とも話せる,刺激的な仲間と会える,どうしようかと考えて成長できる.
・自分の生き方を考える行為
ただ行き方の答えなんて簡単に見つからない.
・「答え」はない 「納得解」しかない
・内定までの人にならない
内定までの人は3年持たない.内定してからの人生のほうが長い.
情報を流されないことが重要.
マスコミは不景気なニュースが大好き
(最近常見様がマスコミに取材を受ける内容は
"学生が就活で困っている様子"や"ゆとり教育世代の学生の質の低さ"など)
実態は一言で括れないくらい多様化している.
業界・企業研究>自己分析>試験対策
就活を始める前の学生は自己分析が重要だと考えがちだが,
就活を終えた人は業界・企業研究が重要だと感じる.
その業界がどんな仕事をしているのか?
同じ業界でもその企業はどんな仕事をしているのか?などを調べることが重要.
就活は「落ちる」ものである
大学入試は高くても約30倍,公務員試験は約100倍であるが,
大手企業・人気企業になると約1000倍にもなる.
何社か落ちたくらいで「もう就活やめようか」などという学生がいるが,
数社落ちたくらいでは自信をなくさない!
「なぜ,働くのか?」
①日々の糧を得るため
②喜びのため
③あなた独自の理由
企業は価値の創造により対価を得ている
「価値」を感じてもらえなければ安くても売れない
「価値」を創造し続けることが大切であり,そのために成長する.
給料は実際はお客様からもらうもの
まず,就活・仕事の常識の"ウソ"と"本当"に気づく
・「氷河期再来」のウソ
2000年の求人倍率0.99倍だったときの求人数は約40万件であったのに対し,
最近の求人数は55万件と増えている.ただ大学生の数は増えていて質も低下している.
企業が学生に期待することは環境の変化とともに変わっている.
・「大企業は安定している」のウソ
大企業も財務がボロボロで次世代戦略ができていないところもある.
企業ごとにしっかり見る必要がある.
・「人気企業ランキング」のウソ
「優良企業ランキング」ではない.JALもずっと載っていた
常見様が学生の時の北海道のランキングのベスト5のうち3社も潰れている!
・「日本は終身雇用」のウソと本当
近年,日本の終身雇用は崩壊しているといわれるが,実際は人数を絞って成立している.
・「うちは学歴差別しません」のウソと本当
実際にはしていても,企業は嫌われたくないから"していない"という.
学歴差別を"している"と正直に言っている企業の方が透明性がある!
・「ナビでは仕事が見つかる」のウソ
ナビだけを見て安心しない.
学校の求人票も隠れた優良企業が多くある.
・「就活悪者論」のウソ
新卒一括採用をやめたら困っている人が皆救われるわけではない.
第二新卒と比較されずに採用が行われるし,一括採用をやめるとコストもかかる
企業がやっているからには合理性がある.
その後,就活が上手くいった学生の傾向と,
上手くいっていない学生の傾向について紹介されました.
就活が上手くいった学生の傾向で印象的だったのは
・社会人との接点(数と深さ)
・意識の高い他大学の就活仲間
・自分の言葉で自分を語る
の3つで,私も就活を実際にやってみて感じた部分でもあります.
社会人と話すことで実際の仕事への実感が強く持てますし,
学内の閉じたコミュニティだけでは危機感や情報感度が不足しますし,
自分の言葉で語らないと信頼感が得られないと思います.
2.地方学生の強みと弱み
地方学生のSWOT分析の結果を元にそれぞれについて説明されました.
・強み (Strengths)
よく勉強している,人間的魅力(純粋・すれていない,一生懸命),成長する可能性が高い
・弱み (Weaknesses)
就活マインドが低い,動きが遅い,情報感度が低い,視野が狭い
・機会 (Opportunities)
地域社会・現地企業との距離が近い,勉強していてすれていない地方学生を評価する動き
人材の多様化のため,地方学生を採用する動き,機電系人材の慢性的な不足
・脅威 (Threats)
情報を入手する場が少ない,企業における地方の優先順位の変化,求人数の問題,
移動距離と金銭面での問題,採用時期が遅く都市部とのズレがある,周囲の就活マインド
そのあと,常見様が会ったすごい地方学生について紹介があり,
地方学生がやるべきことについてアドバイスがありました.
・優先順位付けを徹底し,時間を確保する
・まずは30万円貯める
・地方の学生らしさを忘れない.
・視野を広くする
・他大学,他都市の就活仲間をつくる
・地方でもできることを最大限やる
・働く場所にこだわりすぎない
3.今,取り組むべきことは何か?
これから夏にかけて意識したいこととして,
①社会・企業に関心を持つ [新聞・ビジネス雑誌を読む]
②PDCA(計画→実行→評価→改善)をまわすクセをつける
③社会人と会う
④多大生の仲間をつくろう
⑤自分について考える
⑥インターンシップに行く
⑦何より大学生活を充実させる
の7点を挙げていました.
また大学生活を充実させるヒントとして以下のアドバイスをいただきました.
・まず,何かに興味を持ち,やってみる
・「量」にこだわる.「量」が「質」を上げる
・ソロよりもオーケストラで,みんなでやる.
・視野を広げる.
・大きいこと,難しいことに失敗を恐れずにチャレンジする.
・出会いを大切に,「異なる者」と触れ合おう.
・とにかく,ポジティブに
4.皆さんへのエール
常見様が感銘を受けた言葉を紹介しながら,
青春・若さ・出会いについてアドバイスをいただきました.
NHK番組「青年の主張」 猪口邦子さん
『青春とは,その運命に対する挑戦であり,自分自身のきびしい開拓の場なのです.』
→運命とどのように向き合うか.
青春とは厳しくつらい時期であるが,自分をいかに開拓するか.
北方 謙三さん
『青春というのは何かを成し遂げる時代ではなくて,愚かで馬鹿な時代なんだ.』
→挑戦しない若者が増えた.挑戦しないから打たれ弱い.だから挑戦してほしい.
青春という漢字は横棒だらけ,つまり壁が多い.
チャレンジして,いっぱい汗と涙を流して試行錯誤をサボらないでほしい.
その経験があるかないかで社会人になってから違う.
阿部勤也さん
『人は優れた人物に出会うと一瞬にして変わる』
→就活にしろ,社会人になってからにしろ,これからの人生,出会う力を大切にする.
最後に一言
『オトナたちにナメられるな!
自分の眼で社会を見て,自分の言葉で自分を語れ!
毎日を楽しみつくせ!未来はすばらしいに決まっている!』
→最近の若者批判が多い理由は,若者の数が少なくなってきているから.
今年の若者って素敵だよねと言われるようにしていきたい.
「君の意見は反対だ,でも君が意見を言う機会は命を懸けて守る.」
「私は意見を言う.なぜなら自分の意見だから.」
間違ってでもいいから自分の意見を言う.面接に臨む.
日本で就職難といわれているが,実際には日本の国力が問われている.
今就職出来る出来ないではなく,みんなでこの国・世の中をどうしていきたいか.
学生とは違い,社会に出るということは与える側にまわるということ.
就活ということをキッカケに世の中を動かしていってほしい.
以上です.
言葉の端々が深遠であり,全体として示唆に富む大変勉強になった講演でした.
6月23日18:00~21:00に行われました
『新就活生集まれ!~今から考えておくべきこと~』
の様子をレポートいたします.
本イベントはUstreamにて配信させていただきました.
当日の様子は下記のURLにてご覧いただけます.
こちら
[twitterハッシュタグ→ #nw_wan]
【第一部】講演「内定請負人が語る九州の学生のための就活講座」
講師: 常見陽平 様
一橋大学商学部卒業後,株式会社リクルートを経て,
株式会社クオリティ・オブ・ライフ,チーフプランナーとして活躍しており,
「就活難民にならないための大学生活30のルール」をはじめ、
石渡嶺司氏との共著「就活のバカヤロー」そして「ヤバイ就活!」など
作家としても活躍中の人材コンサルタント,就職ジャーナリストです.
今回,学生向けの講演ということで
まず最初に常見様の学生時代のエピソードを紹介されました.
ハーバード大学で教えていた先生のゼミに所属し
ゼミが忙しくて授業に出れないほど頑張ったそうです.
またプロレス研究会というサークルにバカになって取り組み,
会報誌を発行し学内中に貼り出すなど
腹いっぱい学んで,腹いっぱい遊んだ学生時代だったそうです.
また常見様が大切にしていることとして以下の5点を挙げてました.
・Work Hard. Play Hard.
・楽しむことをサボらない
・自分の色にこだわる
・世の中変えるぞ、というテンション
・面白いアウトプット
講演の流れとしては
1.就活について
2.地方学生の強みと弱み
3.今,取り組むべきことは何か?
4.皆さんへのエール
と大きく分けて4つの内容でした.
以下,エッセンスを書きだそうと思います.
1.就活について
・社会人生活に向けて一歩踏み出す行為
・成長するキッカケ
企業の社長とも話せる,刺激的な仲間と会える,どうしようかと考えて成長できる.
・自分の生き方を考える行為
ただ行き方の答えなんて簡単に見つからない.
・「答え」はない 「納得解」しかない
・内定までの人にならない
内定までの人は3年持たない.内定してからの人生のほうが長い.
情報を流されないことが重要.
マスコミは不景気なニュースが大好き
(最近常見様がマスコミに取材を受ける内容は
"学生が就活で困っている様子"や"ゆとり教育世代の学生の質の低さ"など)
実態は一言で括れないくらい多様化している.
業界・企業研究>自己分析>試験対策
就活を始める前の学生は自己分析が重要だと考えがちだが,
就活を終えた人は業界・企業研究が重要だと感じる.
その業界がどんな仕事をしているのか?
同じ業界でもその企業はどんな仕事をしているのか?などを調べることが重要.
就活は「落ちる」ものである
大学入試は高くても約30倍,公務員試験は約100倍であるが,
大手企業・人気企業になると約1000倍にもなる.
何社か落ちたくらいで「もう就活やめようか」などという学生がいるが,
数社落ちたくらいでは自信をなくさない!
「なぜ,働くのか?」
①日々の糧を得るため
②喜びのため
③あなた独自の理由
企業は価値の創造により対価を得ている
「価値」を感じてもらえなければ安くても売れない
「価値」を創造し続けることが大切であり,そのために成長する.
給料は実際はお客様からもらうもの
まず,就活・仕事の常識の"ウソ"と"本当"に気づく
・「氷河期再来」のウソ
2000年の求人倍率0.99倍だったときの求人数は約40万件であったのに対し,
最近の求人数は55万件と増えている.ただ大学生の数は増えていて質も低下している.
企業が学生に期待することは環境の変化とともに変わっている.
・「大企業は安定している」のウソ
大企業も財務がボロボロで次世代戦略ができていないところもある.
企業ごとにしっかり見る必要がある.
・「人気企業ランキング」のウソ
「優良企業ランキング」ではない.JALもずっと載っていた
常見様が学生の時の北海道のランキングのベスト5のうち3社も潰れている!
・「日本は終身雇用」のウソと本当
近年,日本の終身雇用は崩壊しているといわれるが,実際は人数を絞って成立している.
・「うちは学歴差別しません」のウソと本当
実際にはしていても,企業は嫌われたくないから"していない"という.
学歴差別を"している"と正直に言っている企業の方が透明性がある!
・「ナビでは仕事が見つかる」のウソ
ナビだけを見て安心しない.
学校の求人票も隠れた優良企業が多くある.
・「就活悪者論」のウソ
新卒一括採用をやめたら困っている人が皆救われるわけではない.
第二新卒と比較されずに採用が行われるし,一括採用をやめるとコストもかかる
企業がやっているからには合理性がある.
その後,就活が上手くいった学生の傾向と,
上手くいっていない学生の傾向について紹介されました.
就活が上手くいった学生の傾向で印象的だったのは
・社会人との接点(数と深さ)
・意識の高い他大学の就活仲間
・自分の言葉で自分を語る
の3つで,私も就活を実際にやってみて感じた部分でもあります.
社会人と話すことで実際の仕事への実感が強く持てますし,
学内の閉じたコミュニティだけでは危機感や情報感度が不足しますし,
自分の言葉で語らないと信頼感が得られないと思います.
2.地方学生の強みと弱み
地方学生のSWOT分析の結果を元にそれぞれについて説明されました.
・強み (Strengths)
よく勉強している,人間的魅力(純粋・すれていない,一生懸命),成長する可能性が高い
・弱み (Weaknesses)
就活マインドが低い,動きが遅い,情報感度が低い,視野が狭い
・機会 (Opportunities)
地域社会・現地企業との距離が近い,勉強していてすれていない地方学生を評価する動き
人材の多様化のため,地方学生を採用する動き,機電系人材の慢性的な不足
・脅威 (Threats)
情報を入手する場が少ない,企業における地方の優先順位の変化,求人数の問題,
移動距離と金銭面での問題,採用時期が遅く都市部とのズレがある,周囲の就活マインド
そのあと,常見様が会ったすごい地方学生について紹介があり,
地方学生がやるべきことについてアドバイスがありました.
・優先順位付けを徹底し,時間を確保する
・まずは30万円貯める
・地方の学生らしさを忘れない.
・視野を広くする
・他大学,他都市の就活仲間をつくる
・地方でもできることを最大限やる
・働く場所にこだわりすぎない
3.今,取り組むべきことは何か?
これから夏にかけて意識したいこととして,
①社会・企業に関心を持つ [新聞・ビジネス雑誌を読む]
②PDCA(計画→実行→評価→改善)をまわすクセをつける
③社会人と会う
④多大生の仲間をつくろう
⑤自分について考える
⑥インターンシップに行く
⑦何より大学生活を充実させる
の7点を挙げていました.
また大学生活を充実させるヒントとして以下のアドバイスをいただきました.
・まず,何かに興味を持ち,やってみる
・「量」にこだわる.「量」が「質」を上げる
・ソロよりもオーケストラで,みんなでやる.
・視野を広げる.
・大きいこと,難しいことに失敗を恐れずにチャレンジする.
・出会いを大切に,「異なる者」と触れ合おう.
・とにかく,ポジティブに
4.皆さんへのエール
常見様が感銘を受けた言葉を紹介しながら,
青春・若さ・出会いについてアドバイスをいただきました.
NHK番組「青年の主張」 猪口邦子さん
『青春とは,その運命に対する挑戦であり,自分自身のきびしい開拓の場なのです.』
→運命とどのように向き合うか.
青春とは厳しくつらい時期であるが,自分をいかに開拓するか.
北方 謙三さん
『青春というのは何かを成し遂げる時代ではなくて,愚かで馬鹿な時代なんだ.』
→挑戦しない若者が増えた.挑戦しないから打たれ弱い.だから挑戦してほしい.
青春という漢字は横棒だらけ,つまり壁が多い.
チャレンジして,いっぱい汗と涙を流して試行錯誤をサボらないでほしい.
その経験があるかないかで社会人になってから違う.
阿部勤也さん
『人は優れた人物に出会うと一瞬にして変わる』
→就活にしろ,社会人になってからにしろ,これからの人生,出会う力を大切にする.
最後に一言
『オトナたちにナメられるな!
自分の眼で社会を見て,自分の言葉で自分を語れ!
毎日を楽しみつくせ!未来はすばらしいに決まっている!』
→最近の若者批判が多い理由は,若者の数が少なくなってきているから.
今年の若者って素敵だよねと言われるようにしていきたい.
「君の意見は反対だ,でも君が意見を言う機会は命を懸けて守る.」
「私は意見を言う.なぜなら自分の意見だから.」
間違ってでもいいから自分の意見を言う.面接に臨む.
日本で就職難といわれているが,実際には日本の国力が問われている.
今就職出来る出来ないではなく,みんなでこの国・世の中をどうしていきたいか.
学生とは違い,社会に出るということは与える側にまわるということ.
就活ということをキッカケに世の中を動かしていってほしい.
以上です.
言葉の端々が深遠であり,全体として示唆に富む大変勉強になった講演でした.
Posted by canpass at 04:04│Comments(2)
│レポート
◆ この記事へのコメント
いつも楽しく観ております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
また遊びにきます。
ありがとうございます。
Posted by 履歴書の添え状 at 2010年09月01日 23:27
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Posted by ウブロコピー at 2013年09月29日 12:11
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