個々の強みを引き出す働き方とは?
【更新日】2013年03月09日
こんにちは!
NPO法人学生ネットワークWANです。
先日の3/4(月)に特別CANPASS→を開催致しました。
今回のテーマは「個々の強みを引き出す働き方とは?」
講師は当団体の代表理事・ナレッジネットワーク株式会社の代表取締役である森戸裕一さん。
セミナーの内容を大きく分けると以下の4つでした。
・「目標設定」
・「知識はあるけどやり方が分からない若者」
・「ブラック企業・・・?」
・「コレまでとコレから。若者の未来」
「目標設定」
先ず始めに講師は参加者にこう問いかけました。
「今日のセミナーにどんな目標をもって参加しているか?」
この「目標設定」の重要度を某進学塾(B塾)の話を例に話してくれました。
B塾では今まで東京大学を目指している学生には東京大学に合格するようにカリキュラムを組んでいたのですが、新しい取り組みとして東大を目指す学生には更にレベルの高いハーバード大学に合格するように計画を立て受験学生にもそこを目指すように意識を持たせているとのこと。
これは単純な話しで、東大を目指している学生にとって九州大学は滑り止めとなり、さらにハーバード大学を目指している学生にとっては東京大学ですら滑り止めとなるという考えで行っているそうです。
講師:森戸
自身の身の丈に合った目標では駄目。これ無理なんじゃないか?って思うくらいの目標をもって初めて身の丈に合った目標に手が届くもの。
最近は少子化の影響もあり高校・大学は受験生の獲得に努めている。その際に一番売りになるのが「進学率」や「内定率」。学校の先生やキャリアセンターの人たちはとにかく学生に「合格(受験・就活)」を取らせたいと思っているから学生に対しては身の丈に合った大学・会社を受けるように薦める。
これにより学生は身の丈に合った目標をもつ癖を持ってしまう。
学生のうちに身の丈以上の目標設定をする癖を身につける必要がある。なんとなく目指すのではなく、明確でかつ可能か不可能ギリギリのラインで目標を設定するべきだ。
「知識はあるけど出来ない若者」
次に話題となったのは「知識はあるけど出来ない若者」ということです。
講師:森戸
最近はインターネットでどんな情報でも簡単に取得することができる。だから知識だけは持っているという学生が多いけど、「じゃあやってみて」というと中々出来ない。この出来ないコトは問題ではないけれど、何が問題かというと「知ってますよ」という顔をする新入社員に対してはやはり先輩も教えて上げたいとは思わない。「知っている」のと「出来る」とでは大きな違いがあるということを認識しておく必要がある。会社に入るときに既に優秀な人間なんてほとんどいないわけで、社会に出た後、如何に素晴しいメンター(教育者)に出会えるかが重要となってくる。そういう意味では上司や先輩に「こいつ育てたい」と思ってもらえるような人間になる必要がある。
会社選びの方法として、どれだけ良いメンターがいるかを考えて選んで欲しい。いくら良い会社でも良いメンターと出会わなければ、その若者は内定がゴールとなってしまいその後の成長はない。
因に、もし入社時点で既に優秀であると言う学生がいるのであれば、その人には早く起業してもらって自身で会社を造り、自身が良いメンターとなって社会に貢献して欲しい。
「ブラック企業・・・?」
これは就活中の人は特に気になる話題ですよね。ここでも森戸さんからはユニクロを例に面白い話をしてもらった。
ユニクロは残業時間が長く離職率が高いという一つの評判がありますが、そこを森戸さんはこう見ていました。
講師:森戸
ユニクロってのは世界レベルの仕事が要求される。ものすごい仕事量とそれを時間内にこなす力が追求されるのだが、それについて行ける日本人が少ないだけである。
最近、サービス残業等に対してすぐにブラックだという人が多く見られるが、それはおかしい。新入社員の中には「さぁ色々教えてください」って当たり前のような顔の人がいる。会社側が「教育」してあげることを当たり前と思っているような人ほど「ブラックだ」なんて直ぐ言い出すけど、経営者側からしたら仕事のできない人間に教えて上げているのに、そんな状況で時間外勤務に対して手当をつけてなんてのは、そんな新入社員の方がよっぽどブラックだ。会社に入って成長したい。そのために色々なものを学びたいという姿勢の人間からは「ブラックだ」なんて言葉はないはず。
ただし、その会社のビジネスに嘘や詐欺要素が入っていたとすれば、それはブラックであるので注意しておく必要がある。
「コレまでとコレから。若者の未来」
最後の話題は時代の変化とこれからの未来についてでした。
講師:森戸
インターネットの莫大な普及をはじめ、世界はアナログ世代からデジタル世代となり、今は更にソーシャル世代と言われている。そしてそのソーシャル世代に自然と対応できているのが今の学生達である。
時代はどんどん変化していて昔のやり方を行っている人間達は置いていかれている。そんな中でも「今までのやり方が正しい。今の若者は仕事ができない」と言っては時代の流れを見ようとしない人間が多い。コレに付いていくか、新しい世界を作って行くかは自分で選択しないといけない。
既存のやり方、既存の仕事をしている会社で昔の人から学んで労働するのか、全く新しいことをしている会社で新しい事にチャレンジしている人と組んで新しいものを創造するのか?選ぶのは自分である。
安定を引き換えにワクワクを消しては行けない。常に、ワクワクできるような人生を選択して欲しい。
最後に、講師の森戸さんはセミナー中、何度もこのようなことを言っていました。
講師:森戸
今の学生にはもっと反射神経を身につけて欲しい。チャンスが目の前に来たときに「自分にできるかな〜」なんて考えていたら、チャンスは消えてしまう。
出来るか出来ないかは後回し。まずは「やりたいです」で、その後に色々考えたら良い。チャンスは無限には無い。
今回のイベントでは学生にとっては少し厳しい内容だったと思います。
しかし、このイベントに参加してくれた学生達には、これから自分の可能性を信じて、チャンスに食らいつきながら、新しい世代を作り上げて行く人間となって欲しいと願っています。
講師を引き受けてくださった森戸さん。本当に有り難うございました!
参加学生の風景↓
NPO法人学生ネットワークWANです。
先日の3/4(月)に特別CANPASS→を開催致しました。
今回のテーマは「個々の強みを引き出す働き方とは?」
講師は当団体の代表理事・ナレッジネットワーク株式会社の代表取締役である森戸裕一さん。
セミナーの内容を大きく分けると以下の4つでした。
・「目標設定」
・「知識はあるけどやり方が分からない若者」
・「ブラック企業・・・?」
・「コレまでとコレから。若者の未来」
「目標設定」
先ず始めに講師は参加者にこう問いかけました。
「今日のセミナーにどんな目標をもって参加しているか?」
この「目標設定」の重要度を某進学塾(B塾)の話を例に話してくれました。
B塾では今まで東京大学を目指している学生には東京大学に合格するようにカリキュラムを組んでいたのですが、新しい取り組みとして東大を目指す学生には更にレベルの高いハーバード大学に合格するように計画を立て受験学生にもそこを目指すように意識を持たせているとのこと。
これは単純な話しで、東大を目指している学生にとって九州大学は滑り止めとなり、さらにハーバード大学を目指している学生にとっては東京大学ですら滑り止めとなるという考えで行っているそうです。
講師:森戸
自身の身の丈に合った目標では駄目。これ無理なんじゃないか?って思うくらいの目標をもって初めて身の丈に合った目標に手が届くもの。
最近は少子化の影響もあり高校・大学は受験生の獲得に努めている。その際に一番売りになるのが「進学率」や「内定率」。学校の先生やキャリアセンターの人たちはとにかく学生に「合格(受験・就活)」を取らせたいと思っているから学生に対しては身の丈に合った大学・会社を受けるように薦める。
これにより学生は身の丈に合った目標をもつ癖を持ってしまう。
学生のうちに身の丈以上の目標設定をする癖を身につける必要がある。なんとなく目指すのではなく、明確でかつ可能か不可能ギリギリのラインで目標を設定するべきだ。
「知識はあるけど出来ない若者」
次に話題となったのは「知識はあるけど出来ない若者」ということです。
講師:森戸
最近はインターネットでどんな情報でも簡単に取得することができる。だから知識だけは持っているという学生が多いけど、「じゃあやってみて」というと中々出来ない。この出来ないコトは問題ではないけれど、何が問題かというと「知ってますよ」という顔をする新入社員に対してはやはり先輩も教えて上げたいとは思わない。「知っている」のと「出来る」とでは大きな違いがあるということを認識しておく必要がある。会社に入るときに既に優秀な人間なんてほとんどいないわけで、社会に出た後、如何に素晴しいメンター(教育者)に出会えるかが重要となってくる。そういう意味では上司や先輩に「こいつ育てたい」と思ってもらえるような人間になる必要がある。
会社選びの方法として、どれだけ良いメンターがいるかを考えて選んで欲しい。いくら良い会社でも良いメンターと出会わなければ、その若者は内定がゴールとなってしまいその後の成長はない。
因に、もし入社時点で既に優秀であると言う学生がいるのであれば、その人には早く起業してもらって自身で会社を造り、自身が良いメンターとなって社会に貢献して欲しい。
「ブラック企業・・・?」
これは就活中の人は特に気になる話題ですよね。ここでも森戸さんからはユニクロを例に面白い話をしてもらった。
ユニクロは残業時間が長く離職率が高いという一つの評判がありますが、そこを森戸さんはこう見ていました。
講師:森戸
ユニクロってのは世界レベルの仕事が要求される。ものすごい仕事量とそれを時間内にこなす力が追求されるのだが、それについて行ける日本人が少ないだけである。
最近、サービス残業等に対してすぐにブラックだという人が多く見られるが、それはおかしい。新入社員の中には「さぁ色々教えてください」って当たり前のような顔の人がいる。会社側が「教育」してあげることを当たり前と思っているような人ほど「ブラックだ」なんて直ぐ言い出すけど、経営者側からしたら仕事のできない人間に教えて上げているのに、そんな状況で時間外勤務に対して手当をつけてなんてのは、そんな新入社員の方がよっぽどブラックだ。会社に入って成長したい。そのために色々なものを学びたいという姿勢の人間からは「ブラックだ」なんて言葉はないはず。
ただし、その会社のビジネスに嘘や詐欺要素が入っていたとすれば、それはブラックであるので注意しておく必要がある。
「コレまでとコレから。若者の未来」
最後の話題は時代の変化とこれからの未来についてでした。
講師:森戸
インターネットの莫大な普及をはじめ、世界はアナログ世代からデジタル世代となり、今は更にソーシャル世代と言われている。そしてそのソーシャル世代に自然と対応できているのが今の学生達である。
時代はどんどん変化していて昔のやり方を行っている人間達は置いていかれている。そんな中でも「今までのやり方が正しい。今の若者は仕事ができない」と言っては時代の流れを見ようとしない人間が多い。コレに付いていくか、新しい世界を作って行くかは自分で選択しないといけない。
既存のやり方、既存の仕事をしている会社で昔の人から学んで労働するのか、全く新しいことをしている会社で新しい事にチャレンジしている人と組んで新しいものを創造するのか?選ぶのは自分である。
安定を引き換えにワクワクを消しては行けない。常に、ワクワクできるような人生を選択して欲しい。
最後に、講師の森戸さんはセミナー中、何度もこのようなことを言っていました。
講師:森戸
今の学生にはもっと反射神経を身につけて欲しい。チャンスが目の前に来たときに「自分にできるかな〜」なんて考えていたら、チャンスは消えてしまう。
出来るか出来ないかは後回し。まずは「やりたいです」で、その後に色々考えたら良い。チャンスは無限には無い。
今回のイベントでは学生にとっては少し厳しい内容だったと思います。
しかし、このイベントに参加してくれた学生達には、これから自分の可能性を信じて、チャンスに食らいつきながら、新しい世代を作り上げて行く人間となって欲しいと願っています。
講師を引き受けてくださった森戸さん。本当に有り難うございました!
参加学生の風景↓
Posted by canpass at 09:10│Comments(0)