学生ネットワークWANの次年度学生スタッフ向け説明会
こんにちは!
WANスタッフの吉田です。
3/18(月)に次年度のWANの活動を支えてくれる
新規スタッフ希望者向けの説明会を開催しました。そこで、当NPO団体の理事長の森戸から以下のような話をさせていただきました。
まずは、NPO団体としての役割について、
WANはNPO団体として社会から価値と感じてもらえるサービスを提供し対価をもらう活動をしています。非営利団体(NPO)と言うと対価をもらってはいけないように感じているかもしれませんが、それでは事業を継続できません。年度で決算をして税金もきちんと払っているのがNPO法人です。社会から必要とされる活動を継続していくにはどうしても活動資金は必要で、学生と言えども社会の変化とニーズを把握してサービスを創造し、タイムリーな価値を提供する必要があります。その提供するサービスの社会からの価値評価として対価(協賛金など)を頂くことができます。WANの場合は現状は学生スタッフを経験した元スタッフ(卒業生)の協賛金が運営資金の中心になっています。行政との恊働事業などの補助金が活動資金になっているNPO団体もありますが、いつかは自立しないといけません。私たちは行政にも学校にも創れない価値をつくることを存在意義と考えていますので、その活動に賛同もらえる会社や個人に対して価値提供して賛同・協賛してもらうということを選択しています。NPO法人としての活動なので一般的な学生団体のように自己満足な活動にならないで欲しいと考えています。会社というのはお客さまが健在的、潜在的に欲しているサービスを提供して対価をもらっています。その企業活動の基本を体験してもらうためにWANの学生スタッフには多くのプロジェクトを経験してもらっています。多くの方から「応援したい」「協力したい」と思って頂ける価値のある活動をしていきましょう。それが事業継続を社会に約束した法人としての責務になります。
次に、現行の社会に対しての問題提起とWANの学生スタッフへの期待、
例えば、今、就職活動をしている学生を見ていても そもそも会社で働いた事も無い学生に対して就職したい会社を選べというのは酷な話ではないのかと感じています。新卒じゃないと就職できない会社があるというのも現状では事実かもしれません。ただ、新卒でないと就職できないという会社は新卒大量採用、年功序列、終身雇用制を取っている場合が多いと思うので、それ自体が制度疲労をおこしています。皆さんが中堅くらいの年代になった時には廃止になっている可能性が高いです。先を見越して動くというのがビジネスでは鉄則ですが、今の就職活動は目先のことしか考えられないような空気をつくっているように感じています。就職活動期間が短くなったということで焦って沢山のエントリーシートを書いて、暑い中でも黒スーツで会社説明会を走り回っている。このような状況をつくっている人材採用斡旋会社、企業の人事部門、大学のキャリアセンター、どこが悪いという訳ではないですが日本特有の誰も変化できない状況に陥っています。たぶん、皆がおかしいと感じているのですが誰も変えることができないという状態になっています。そのような狂想曲のような就職活動を経て、結局は3年以内で離職している若者が多いというのは誰しも知っています。しかし、人材採用斡旋会社は自分たちのノルマのために、就職活動している学生の親は子供は安定した職場へという親心、大学は少子化のよる新規学生確保のために就職率を気にして無理に就職を押し込み、結果は離職率が増えるだけでなく二度と働けない人を増やしているとも言えます。
簡単な社会問題ではありません。既存の人材会社、企業人事、大学のキャリアセンターという三すくみの立場の方々には変化をのぞむのは無理な話です。ただ、誰かが取り組まないと不幸は繰り返されて日本は国際競争力も失っていきます。
このような自分たちが当事者になるような社会問題に対しても果敢に取り組んでもらいたいと思っています。何か少しでも世の中を変えられるような活動をしてもらいたいと思っています。自己満足ではなく、自己保身でもなく、社会に価値のある活動をしてもらいたいと思っています。
途中、説明会に参加した学生の方からこんな意見もでました、
「私は他の団体でも代表を務めており、NPOの活動と両立ができるかが不安です」
「大学の研究室が忙しいのでそれと平行してやっていけないかもしれない」
このような質問に対して理事長の森戸からは、
確かに、コレ!っていうものがあれば学生時代に一点に集中するという選択もあると思います。ただ、例えば、東京などで優秀な学生に会うと「せっかく面白い活動をやっている企業や団体、学校のゼミがあるのに一つしかやらないなんて勿体無いじゃないです?やろうと思えば両立なんて簡単ですよ。だって学生ですから時間は沢山あります。時間は自分でつくるものです」なんて軽く言っている学生もいます。社会にでたら複数のことを同時にこなしていかなければならない場合が多いと感じています。現に私も会社経営だけでなく、皆さんなどの学生の指導、他のNPOの支援、一般社団法人の活動、地域活性化活動などを並行して行っています。逆に、仕事と家庭を両立できずに。。。なんて話も良くあります。将来を見据えると並行して複数の活動を行う能力は学生の時に身につける方が良いと私は考えています。もっと言うと「私の会社は残業が多い!ブラックだ!」なんて言葉もよく聞きます。本当に利益だけを考えて意味の無い仕事をやっているのであればいわゆるブラックかもしれませんが、志が高い、社会に対して意味のある活動をやっているということであれば誰もブラックとは思わないはずなんです。残業が多いというだけであれば霞ヶ関の官僚の仕事が一番のブラックだと思います。彼らは優秀なんですが国家のために徹夜で頑張っています。ブラックブラックと騒いでいる人たちの中には自分の能力に自信が無い人が多いのかもしれません。本当にブラック企業であれば社会から必要とされないので遅かれ早かれ倒産します。どこで働いても早く仕事を終わらせる能力、複数の仕事を並行してこなす能力を学生のうちに身につけるというのは将来を見越した防御手段とも言えます。欲張りで自分にたくさんやりたいことがあるのであれば、日々の活動に優先順位を付けた上で動いて、1年間くらいのスパンで考えて全部やってしまえばよいと思います。補足ですが、時間が限られれば限られるほど人間は集中して効率的な仕事ができます。時間制限が無いミーティングなどを見ているとダラダラとおしゃべりをしているという印象です。カネが無い、ヒトが足りない、モノも無いので、知恵が出てきます。学生の時には時間はふんだんにありますので、徹底的に無理をしてみるべきだと思います。そしたら成長できます。
最後にNPO団体に学生スタッフとして参加を検討している学生に対してメッセージは、
「僕に出来るかな?」「私にできるかな?」と挑戦する前から悩む学生がいますが、先ずは一歩を踏み出すことが大切だと思います。悩むよりも考える。足を止めて考えることを悩むと言い、考えるということは動きながら行うことです。今からの社会は能力のある人にはどんどんチャンスが巡ってきます。日本でも海外でもどのような職場でも仕事ででも活躍できます。逆に足を止めてしまう人にはチャンスすら巡ってこないことになります。
今のうちに自分の能力を高めてほしいと思っています。皆さんには大きな可能性があります。NPOの仕事、大学での勉強、アルバイトなどすべてのことに全力でぶつかって欲しいと思っています。少なくとも私と関わったWANの学生スタッフには足を止めてしまう人間にはなって欲しくないと思っています。だからWANの学生スタッフになれば私は真剣に皆さんに接します。学生時代から出来ない理由(言い訳)ばかり並べると立派なサラリーマンになってしまいます。言い訳は癖になります。できない理由ばかり並べる社会人がいるのも事実です。ただ、その人たちを皆さんは格好わるいと思うはずです。だったら自分はそうならないように学生時代から努力してください。負け癖ではなく、勝ち癖をつけて欲しいと思っています。こちらの癖は立派なビジネスマンになるために必要な素養です。
スピードは付加価値です。素早い決断、素早い行動、素早い反省、そして素早いリスタート!
ベンチャー企業では、
スピード!スピード!スピード!
爆速!爆速!爆速!
などの言葉が流行しています。
スピードは情報化時代の一番の付加価値です。
学生さんも、学生の親御さんも大好きな安定した大企業でもスピード感を持った社員を求めています。
NPOだからスピードが遅いということでは誰も評価しません。学生だからスピードが遅いということでも誰も評価しません。会社に勤めても仕事が遅く残業ばかりしているとやはり評価されません。
人が出来ないと言うことに挑戦して出来るようになると評価されます。
人よりも早く仕事を仕上げると、自分の仕事を絶対的に評価されます。
是非、NPO法人学生ネットワークWANの学生スタッフになって世の中を変えるような仕事をしてもらいたいです。誰にでも可能性はあります。ただ、最初の一歩が踏み出せない人間は最初から可能性を放棄してしまっています。自分の可能性にワクワクしている学生さんと一緒にプロジェクトを行いたいと思っています。
来年度は楽しい1年にしていきましょう!
以上が説明会のまとめです。
説明会を経て、新規スタッフ参加への決意表明をしてくださった方々、そしてこれから新しく入ろうとしている方々、更に、現在福岡で既に様々な活動を行っている方々!
NPO法人学生ネットワークWANは、多くの賛助企業、多くの卒業生、それから志を同じにして活動してくれる多くの仲間に支えられて10年間、活動を継続しています。自分たちの力で少しでも社会を良くするために、皆が笑って過ごせるような社会を創るために、価値のあるサービスを創造していきたいと思っています。
一緒に社会を変える活動をしていきたいと思ってくれる学生の皆さん
まず、一歩、踏み出しませんか?
ご連絡をお待ちしています。
NPO法人学生ネットワークWAN 学生スタッフ一同
連絡先:吉田 naotaka.yoshida@gmail.com
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